■解説
※アジャンタクォーツに関してはまだ市場流通を始めてまもなく、十分な研究がなされていないため、本ページに掲載されている内容は現段階で考えられている仮説を多く含むものす。
【アジャンタクォーツの特徴】
アジャンタクォーツは、結晶の所々に鮮やかなネオンライトを思わせる虹彩が浮かぶ水晶。不思議な発色の仕方をするため、新しいタイプの水晶ではないかと話題になっています。
通常、レインボー水晶と呼ぶ場合は、内部に生じたクラック(ヒビ)に光が反射したものを指します。
が、アジャンタクォーツの場合はクラックによるものではなく、錐面のふちや下層部に虹彩が浮かぶことが特徴です(なぜそうなるのかは後述)。
【名称について】
まだ市場流通を始めて間もないため、定まった名称がありません。
虹彩が浮かぶ水晶であることから、天然レインボークォーツ、イリデッセントクォーツ(遊色水晶)と呼ばれていることもあります。
当サイトでは、産地であるアジャンタに敬意を表して、アジャンタクォーツと呼んでいます。
【産出地】
インドのデカン高原北西部、マハラシュトラ州アジャンタ。
アジャンタは美しい仏教壁画で有名な石窟寺院が世界遺産に指定されている土地で、古くから水晶が特産品でした。水晶の産地であり古代有数の宗教施設があったとなると、この地がいわゆるパワースポットであることは間違いありません。
また後述するように、同様の遊色効果が現れるアメシストがウルグアイでも見つかっています。
【アジャンタクォーツの発見】
今を遡ること半世紀あまり、1950年にインドで発見されていました。
インドの物理学者 C.V.ラマン卿(Sir Chandrasekhara Venkata Raman)は、光の散乱による研究でノーベル賞を受賞した人物なのですが、彼のもとに不思議な発色をする水晶が持ち込まれました。
ラマン博士はその発色のメカニズムを研究し、その論文をインド科学アカデミー誌上に発表しています。が、その後はどうやら忘れられてしまったようです。
また、1987年に米国の鉱物研究家であるジャック・ローウェル氏が、ウルグアイ産のアメシストの中に、不思議な遊色現象が浮かぶ石があることに気づき、GIA(米国宝石学協会)にサンプルを送付したところ、同協会の研究員により「アメシストにおける“ローウェル効果”」としてレポートが発表されました。
その後、過去の鉱物関係論文を調査したところ、半世紀前にラマン博士の論文が発見されたといういきさつがあります。
おそらく遊色効果のみられるアメシストや水晶は、これまでにもあったのでしょうが、微細な光であるため気づかれなかったり、気づかれても「ちょっと変わった石」としてコレクターの収集品になっていたのだと思われます。
これまでにない虹彩を浮かべる不思議な石として日本の市場に流通を始めたのは、2009年からのことです。
【発色のメカニズム】
前述のラマン博士の報告をベースに考えてみますが、まだ百パーセント解明されているわけではありません。
(表面のコーティング?)
パワーストーンのお店に行くと、アクアオーラ等といった鮮やかな色の付いた水晶が販売されています。これらは、水晶の表面に特殊な金属粒子を高音で蒸着させたもの。つまり人為的な加工品です。
アジャンタクォーツの場合は、こうした表面加工が主要因ではないと考えられます。なぜなら、人為的に表面加工したのであれば、表面全体に色が付いているはずですが、アジャンタクォーツの場合は、下記のような特徴があるからです。
・石全体ではなく、一部の結晶だけに虹彩が現れる
・錐面(斜めの面)のふちや、ごくわずかな下層部から光っているケースが多い
・角度が変化すると、虹彩が見らなくなるケースが多い
ただし、人工的な表面加工ではないにしろ、自然な形で表面に付着した鉄分等の粒子が発色に関わっている可能性が高いという意見もあります。
インド〜ヒマラヤ系の水晶には鉄分が付着して赤や黄色に染まって見える水晶が多いのは事実です。また、黄色い鉄分をまとっているブラジルのタンジェリン水晶の中にも、わずかに虹色が見える石もあるそうです。
(層状に重なり合った双晶結晶)
水晶の結晶とはらせんを描きながら成長していくもので、らせんの回転する方向は右旋回と左旋回のタイプがあります。通常はどちらか一方向に結晶していくのですが、なかには、右巻き水晶と左巻き水晶が合体しているケースがあり、これを双晶と呼びます。
双晶には文字通り二つの水晶が合体してV字型を成しているタイプもあれば、見かけは一つの水晶ポイントなのに、実は内部で右巻きと左巻き水晶が相互に貫入しているタイプもあります。 この「右巻き左巻きの水晶が1本の水晶内に同居している」タイプは、最初にブラジルで発見されたため、ブラジル式双晶と呼ばれます。
虹彩の原因は、どうやらこのブラジル式双晶にあるようです。
虹色を浮かべる面の下に、右水晶と左水晶の非常に薄い結晶面が幾層にも重なっており、この多層面に入った光が反射すると、プリズムのような効果となって虹色が浮かぶ・・・・。
虹彩が浮かぶアジャンタクォーツは、細長いポイントが伸びたタイプではなく、ひとつひとつの柱が短いアメシストタイプのクラスターです。短結晶のアメシストにはブラジル式双晶が多いことからも、この「双晶の多層性による」という説は説得力があります。
ただ、これだけでは、同じ石の中で虹彩が浮かぶ面とそうでない部分があるのはなぜなのかわかりません。
また、アメシストの多くはブラジル式双晶タイプが多いとはいえ、錐面に虹彩が浮かぶ石は多くありません。
おそらく、双晶の層状結晶に加えて、周辺環境による鉄分などの不純物が絡むことで、はじめて虹彩となって現れるのではないかと考えられます。
【パワーストーンとしての意味】
一般に広まったのはごく最近であるため、パワーストーンとしての意味や効果なども、今後チャネラーたちによる様々なリーディング結果が集積され、最大公約数的な見解が示されていくことでしょう。
レインボー水晶としての意味だけを観れば、「悲しみや苦しみ・孤独感などのネガティブな感情を和らげる」「混乱を抜け出し希望をもたらす」、「天界からの創造力をもたらす」といった暗示が語られています。
これに加え、当サイト内のスタッフが石から感じ取った内容をまとめると、ひとつの大きな意味として、「創造原理への気づき」ということがあげられます。
創造の原理とは、文字通りの意味から言えば、この世界においていかにして現実を創り出していくかという仕組みのこと。
その答えは、おそらく両極の対立と融合です。
私たちの住む物理世界は、上下、左右、過去と未来といった相対する概念が基盤となって形作られています。風水の陰陽マークはそれを現しています。
そもそも新しい生命が誕生するのは、男性と女性という両極のエネルギーが合体することによるもので、生まれて来るのは新たな光の子と言えるでしょう。
アジャンタクォーツの内部で起きた、左巻きと右巻き結晶の相互貫入は、まさに両極性の合体であり、そこに外部から入り込んできた光は、あたかも天界より降りてきた魂を思わせます。
この世界における創造のメカニズムは、相対立する力を争わせることではなく、融合したところにインスピレーションがもたらされ、新たな創造物が生まれるということなのでしょう。
もう一点。
水晶に浮かんだ虹彩は色を変えたり、角度によっては消えてしまいます。
これが、創造の原理としてさらに気づくべきもうひとつのポイントです。
私たちが肉眼で感知するものは、実体そのものではなく、実体の反射でしかありません。
人間の肉眼がたまたま特定の波長の光をさまざまな色として感知し、脳内に色のイメージを創り上げているだけであって、色盲の人は色を認識できませんし、おそらく原始人類ほどもっと幅広い波長でさまざまな色を認識できていたはずです。
けれど色そのものは実体ではありません。
もしも太陽がもっと黒い色を放出していたら、全人類の肌の色はいまよりもずっとどす黒い色として認識されているでしょうし、部屋の中で電灯を消して真っ暗闇になれば何も存在しないに等しく、左右や前後といった感覚も失われてしまいます。
私たちが見ているものは、目や脳といった肉体器官がそう見せているだけ、つまり仮象に過ぎません。
では実体とは何なのでしょう?
それを考えること自体が、人間として物理世界に生まれ出た私たちが学ぶべきことのひとつであり、アジャンタクォーツの摩訶不思議な虹彩を見つめていると、「私から学びなさい」と語っているように思えてきます。
あたかも、般若心経で次のように説かれているかのごとくです。
「色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是」
〜物質や現象とは、実体が無く空である。
空とは、物質や現象と異なるわけではない。
すべての物質や現象は空であり
空からすべての物質や現象が生じている。
人の感覚や想念、意識も、また同じことである
【アジャンタクォーツを浄化するには】
セージ、音叉、日光浴による浄化のいずれかをお奨め致します。粗塩や流水による浄化はおすすめできません。
浄化に関してはこちらへ。
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