■解説
人類の歴史を通じて、もっとも重要視されてきた金属。貴金属や貨幣としての価値はもちろん、工業用としても広く用いられています。
【 鉱物として見た場合 】
金貨や金の延べ棒、金箔など、いわゆる精錬された金と区別する意味で、自然界に存在する金は「自然金」と呼びます。
自然金には、「山金」と「砂金」があります。
山金は、火山地帯において石英などと共に産出するもので、銀を中心とした他の成分を10%程度含んでいます。形状は、針や糸、網やウロコ、樹枝を思わせる場合が多く、まれに8面体や12面体などの結晶体として産出する場合もあります。
山金が、岩石の風化や浸食で川に流れ出し、川底や川岸に堆積したものが砂金です。砂金の場合は、流れているあいだに銀成分が水に溶け出し、金の純度が高くなります。砂金といっても、文字通り砂状のものから、粒状や大きな固まり状(ナゲットと呼びます)のものまであります。古代より使われてきた金は、もっぱら砂金を集めたものでした。
また、金の純度が低く、銀成分などの割合が多い物はエレクトラム(Electrum)と呼び、自然金と区分けする場合もあります。
【 人類社会に多用される金 】
金は、その美しい色彩と輝き、溶かしやすく1万分の1ミリまで延ばすことができるほどの加工しやすさ故、貨幣や高級宝飾品の材料として、人類史上、非常に重要な役割を果たしてきました。
少なくとも古代エジプト、メソポタミアの時代から、金は富と権力の象徴として扱われてきました。
近代に至るまで、世界各国の貨幣素材として使われてきましたし、紙幣が流通しはじめても銀行で紙幣と金を交換できる「金本位制」という制度が継続したほどです。今でも、各国の中央銀行は支払準備金として金を保有しています。
貨幣として以外に、宝飾品の素材としてはもちろん、熱や電気の伝導率の高さゆえに工業用としても多用されています。
ただ宝飾品として使用する場合、純金では軟らかく実用にするには耐久性が乏しいので、銀、白金、ニッケル、銅、鉄など、他の金属を混ぜて合金を作り、使用します。
一般的にイエローゴールドは、銀と銅を混ぜたもの。銅の比率を増やすとピンクゴールドに、ニッケルやパラジウムを加えるとホワイトゴールドになります。
ちなみに、精錬されて銀など他の成分を含まないものが純金です。
金の純度は24分率で表示され、純金=24金。
18金であれば、金の含有率は24分の18(75%)。
14金であれば、金の含有率は24分の14(58%)。
【 パワーストーンとしての効果 】
パワーストーンとしての中心的な暗示は、「太陽エネルギーの伝導」です。
金といえば、どうしても豊かさや権力を連想しがちで、それらを求める欲望ゆえに、様々な悲劇が人間の間で繰り返されてきました。しかしそれは、金がもっている強力なパワーを、人間が勝手に誤用しているに過ぎません。
金は、太陽エネルギーの石であるとしばしば言われます。
地球は、誕生してからはるかな年月をかけて変動を繰り返し、太陽エネルギーを地中の適所に凝縮し、それを金属として醸成してきました。それが金です。
太陽神を信奉していた古代エジプト人が、金をとくに重用したのはむべなるかなという気がします。
金の波動は、太陽の恩恵です。
金は太陽の明るい輝きと力強いエネルギーを放射し、人の心を温かさと光輝で満たし、心理的・精神的な負担の鎖を解き放ち、活力と自信を与え、個人に本来備わっている力を最大限に発揮させる助けとなります。持ち主の緊張やストレスを吹き飛ばし、エネルギーフィールドに興奮と喜びをもたらします。
つまり、金とは強力なプラスエネルギーを放出しているわけです。
それゆえに、富と栄華を象徴する物質としてこれほど適しているものはなく、また、エネルギーを伝導する特質ゆえに、価値を媒介する貨幣の素材としてはうってつけでした。
ただ、あまりにもそのエネルギーが強力であり、人類の意識レベルにおいて富の媒介物としての側面が極端にクローズアップされたがゆえに、欲望の対象とされてしまいました。
また、金のエネルギーは、後述するようにヒーリングの分野でも絶大であるため、金によって富や栄華や権力を求めること自体が、心理的な渇望を癒したり、自らの存在意義を確かめたりするための、一種の治癒形態になっている場合があります。
しかしそれは人間側の問題であり、金はただ金として、莫大なエネルギーを伝導しているに過ぎません。
【 ヒーリング面 】
ストーンヒーリングの分野を見てみても、金は「マスターヒーラー」と異名をとるほど。その黄色く輝く温かな光は、人の沈んだ心をほっとさせ、活力と再生のチャンスを与えるとされます。
とくに「純化役」としての面が強く、肉体、感情体、精神体、知性体に宿ってしまったネガティブな要素を一掃し、その人が本来もっているエネルギーを純化し回復させるとされます。
チャクラ的には、精神体的には眉間より上の高次のチャクラに呼応し、肉体的には中腹より下のチャクラに呼応するとされます。
【 他の石との組み合わせ 】
金は、他のパワーストーンに近づけると、その石の本来もっている力を安定化させ、パワーを拡大する傾向にあると言われます。
【 浄化方法 】
金それ自体は基本的には浄化の必要がないと言われ、逆に他の石を浄化するツールとして使えるとされれます。ただし、ご購入当初や長期間使用した後は、ドライハーブの煙をさっと当てると良いでしょう(長時間あてるとヤニが付く可能性があります)。
また、自然金は銀などの成分を10%程度含んでいるため、長時間水にさらしたり湿気の多い場所に放置すると変色する場合がありますので、お気をつけください。
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