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ペリドット

ペリドットの意味

 かんらん石 Peridot

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■開運暗示:光の導き、積極性、夫婦和合、幸福、家庭円満、ヒーリング、色欲・浮気を冷ます、知恵と分別、邪気祓い、冷静さをもたらす

■こんな人に:引っ込み思案な性格を直したい。進路に悩んでいる。浮気で悩んでいる。家庭内でケンカが絶えない。すぐにカッとなる。人間関係をよくしたい。元気になりたい。スポーツで筋肉が疲労している。
■相性の良い方位:東、東南、南 ■対応チャクラ:胸、中腹、喉

■解説

 ペリドットは、8月の誕生石とされる石。
 ジュエリー類の多くは、夜間に灯したローソク程度ではあまり光らないのですが、ペリドットは光りの屈折率が高いおかげでわずかな明かりでも色を放つため、夜会の席などに好んで用いられる傾向にありました。
 おかげで、「夕べのエメラルド(イブニング・エメラルド)」と呼ばれたりしたこともあります。



鉱物としてのペリドット

 ペリドット(Peridot)とは宝石名であり、鉱物名はオリビン(Olivine)。オリビンはオリーブ色から来ています。
 和名は、かんらん石(橄欖石)。かんらんとはオリーブに似た植物で、オリーブと混同され、このような名前になったと思われます。

 マグネシウムと鉄の珪酸塩鉱物で、わずかな鉄分とニッケルを含むことで、独特の緑色を発色します。
 よく似た石に、エピドート(Epidote、緑簾石)がありますが、こちらはもっと暗い緑色をしています。

 ペリドットの主な産地は、米国アリゾナ州のアパッチ族居留区。
 他に、アフガニスタン、中国、ミャンマー、エジプト、オーストラリア、ブラジル等。
 以前はハワイでも産出し、ハワイ産のペリドットは「女神ペレの涙」と呼ばれていますが、現在同地で販売されているペリドットの多くはアリゾナやオーストラリア産だそうです。


パワーストーンとしての意味と効果

 パワーストーンとしては、「太陽の光が宿る石」「闇の中で光の導きをもたらす」「太陽の光で道を示してくれる」とされます。
 それは前述のように夜間でも色彩を放つという物理的な見え方に加えて、「精神的な暗闇」に光りをもたらすという意味合いでもあります。
  特に、落ち込んだり、引きこもりがちになったり、罪悪感や不安や怖れを感じ、精神的な暗闇の中に入り込んでしまったときに、希望の光を差し込み、導いてくれるとされています。

 発育期の子供にもよく、肉体と感情を浄化し、バランスを取り、食物の消化吸収を助け、心身の成長を促してくれるとされます。
 賢い知恵と分別をもたらすので人間関係にもよく、特に夫婦和合の助け、家庭円満をもたらすとも言われます。
  十六世紀のヨーロッパでは、「持ち主の色欲を和らげ、感情の高ぶりを鎮め、痔を治し、血の流れを止める」とされました。
 邪気払いの力もあり、ゴールドと組み合わせた時には最高の護符になるとされます。


ヒーリングストーンとして

 ストーンヒーリングの分野では、胃や腸の炎症を改善し、食べ物の消化吸収を助け、筋肉組織を強める、肝臓や脾臓の不調、視力を助けるという報告があります。
 また、神経質ですぐにあがってしまう人は、太陽神経叢にペリドットを置くことで、緊張から解放されやすくなると言われます。
 チャクラ的に見ても中腹のチャクラともっとも良く呼応し、次いで胸と喉のチャクラにも良いとされます。ただしこれらの効果は現代医学で証明されているわけではありません。



人類とペリドットの関わり

 古代史上もっとも早くペリドットをパワーストーンとして取り入れたのはエジプト人でした。エジプトには良質のペリドット産地があったのです。
 彼らは、この石を「太陽の石」と呼びました。石の内部に太陽のパワーが宿っていると信じたからです。
 その理由のひとつは、このオリーブグリーン色の石の内部にうっすらと見られる黄色い色が、太陽の光を連想させたこと。
  また、前述のようにペリドットは光りの屈折率が高いため、中東のような陽射しが強い地域では、昼間は逆に光り過ぎて見えづらく、夜のほうが探しやすかったようです。そのため、まず夜間に探しておいて、それを昼間に採掘していたそうです。

 古代エジプトと言えば、太陽神ラーを仰いだ国。
 死を思わせる闇夜に対して、太陽の光は生命の復活をもたらすもの。
 闇夜でも光りを放つペリドットが、太陽の光を内包していると考えたのはごく自然なことなのでしょう。
 日照不足などで作物が実らず飢饉が続くと、ファラオはペリドットを通じてラーに祈りを捧げたそうです。
 また、「この石は太陽の力で地球に落とされた」という伝説もあります。実際に隕石からペリドットが見つかったこともあり、事実と言い伝えがしっかり符号しています。

 当時、ペリドットの一大産地は、エジプトの海岸から少し離れた紅海上に浮かぶ火山島、トパズィオス島でした。
 別名「蛇島」と呼ばれ、大量の蛇が宝石を守っているので非常に危険とされました。
 蛇の話は、宝石の利権を守りたいエジプトの王侯らが創り上げた話かもしれませんが、実際にこの島は霧に包まれているときが多く、船に乗って島を探し出すことは容易ではなかったようです。
 おかげで古代エチオピアで「探す」を意味する「トパージン」から、トパズィオス島の名前が付いたのだとか。
 この島の名前の響きがトパーズに似ていますが。実はこの島から産出される石はトパーズと呼ばれ、どうやら古代ギリシャ〜ローマ時代においてトパーズと呼ばれた石はペリドットであったらしいのです。
 また、この島のペリドットはニッケル分を多く含むため、色彩的にエメラルドに間違われたこともあったようです。
 かのクレオパトラは素晴らしいエメラルドのコレクションを持っていたと伝えられていますが、その大部分は良質のペリドットであったとさえ言われています。

 それはともかく、トパズィオス島(現代名ザバルガット島/英語名セントジョーンズ島)は、およそ3500年前からつい近代に至るまで、膨大な量の良質のペリドットを延々と産出し続けました。
  ヨーロッパにペリドットがもたらされたのも、十字軍がこの島から出る石を持ち帰ったおかげでした。 ペリドットは護符や教会の装飾として使われ、やがてイギリスやロシアなど各国の王様の王冠にはめこまれるようになります。
 有名なところでは、ドイツのケルン大聖堂。200カラット以上ある大きなペリドットが、東方の三博士の聖堂を飾っています。
 310カラットを誇る世界最大のペリドットもこの島から採掘され、今はアメリカのスミソニアン博物館に収蔵されています。

 一般人の間にペリドットが広まったのは、1930年代から第二次大戦が終わる頃でした。戦時中の装身具のかなり多くにペリドットが使われたそうです。
 石はその人が必要なときに、必要な時代に姿を現す、とよく言われます。
 世界的にファシストが台頭し、あらゆる人を巻き込む戦争が勃発する状況で、不安や重圧、精神的・肉体的な苦痛に悩む人が多く、まるで闇夜の中に希望の光をもとめるように、人々は自然とペリドットの明るい輝きを欲したのでしょう。

 やがて世界大戦とほぼ時を同じくして、古代より延々とペリドットを産出してきたセントジョーンズ島(トパズィオス島)も、ついに石が枯渇し、採掘を終了しました。 エジプトは今でもペリドットを産出し、ペリドットは同国の国石とされています。

 時代は違えども、将来の不安や怖れを覚える人にとって、今でもペリドットは心強いお守りになってくれています。
 やはりペリドットは、「闇夜に光りの導きをもたらす石」なのでしょう。


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