■解説
スピリットクォーツとは「精霊水晶」という意味。
その形状は独特で、1本の太い柱の表面に細かな突起を思わせる無数の結晶が生え出ています。メインとなる柱の先端だけは、細かな結晶が生えずに残っている様子もユニークです。
こうした見かけから、カクタスクォーツ(サボテン水晶)とも呼ばれます。
(鉱物として)
鉱物的にはアメシスト(紫水晶)の変種と考えられます。
多くの場合は紫色のアメシストカラーをまとっていますが、なかには白色系やシトリン系の色合いを呈するものや、酸化鉄による影響で一部だけタンジェリン(赤茶)っぽい色合いをまとう場合もあります。この他、オーラスピリットクォーツと称して、カラフルで濃い色の石もありますが、これらは人工的に色素を蒸着させたものです。
産地は南アフリカ。他の国でも形状的に似たようなタイプのアメシストは産出しますが、それらはカクタスクォーツ(またはアメシスト カクタス)と呼ばれる場合が多く、スピリットクォーツと呼ばれるときは南アフリカ産を指す場合が多いようです。
(名称の由来)
鉱物として市場に登場したのはごく最近で、石の淡く鈍い色合いが、『スピリット』という地元で広く用いられているメンソール配合の洗剤に似ていたことから、スピリットクォーツと呼ばれるようになったそうです。
ただ、偶然このような名前で呼ばれるようになったにせよ、以前から地元部族のシャーマンはこの石を集団瞑想やヒーリングに用いていたそうで、後述するような「精霊的」な暗示力があります。そういった意味では、もともとの石の性質が、適切な名前を呼んだという見方もできそうです。
(パワーストーンとしての意味)
スピリットクォーツとは精霊水晶という意味ですが、精霊と言うよりは、聖歌隊水晶と呼ぶ方が合っているかも知れません。無数の結晶の声が調和し、大合唱を奏でているような石だからです。
この石の外観は変わっているけれど、色合いは淡く鈍いトーンであるものが多く、決して派手なストーンではありません。けれど、手に持って少し動かしてみると、この石の素晴らしがわかります。表面にびっしりと生え出た細かな突起が、わずかに石を動かすだけで光りを浴びてキラキラと輝くのです。その光りは実に軽やかで、「燦(きら)めく」といった表現がぴったり。石をくるりと回すと、光りの燦めきも軽やかに渦を巻くようです。
そんな光りの動きを見つめていると、いつしかそれは歌声のように感じてきます。
ひとつひとつの光りが高音の歌声のように燦めき、無数の歌声がいくつも重なって和音をなし、まるで大聖歌隊の合唱を聴くようです。おそらく無数の突起から放たれる高周波の波動が調和することで、こうしたイメージが与えられるのでしょう。
「調和=ハーモニー」。
この点が、スピリットクォーツの中心的な暗示です。
前述のように、もともと地元の部族民では、集団瞑想やヒーリングの際に用いられていました。それはこの石の持つ、「調和」という暗示ゆえでしょう。
スピリットクォーツには、バラバラになりがちなメンバーをまとめ、団結力や協調性を高めるという暗示が強くあります。そのため、仕事やグループ活動を行う場所に置くことで、結束力を高めるという暗示が生かされます。「一緒に頑張ろう」という意識が育つということです。
どうしても自己中心的で他者とぶつかりがちな人が持てば、エゴを脇にどかし、協調性やグループ意識を高めると言います。またシャイで社交性に乏しい人ならば、心を開いて社交的になる手助けをしてくれるとされます。
自宅に置けば調和したエネルギーフィールドを創る一助になることでしょう。また、家族間はもちろん、恋人間や友人間に横たわる問題や緊張を洞察する助けにもなると言われます。
(ヒーリングストーンとして)
ストーンヒーリングの分野では、バラバラになりがちな心と体のバランスを回復するために使われます。
それは、人の肉体、感情体、メンタル体、スピリチュアル体を統合し調和させるという意味です。別の言い方をすれば、個人の日常的意識を、その人のハイヤーセルフの意識に重なるように進化させるとも言えるでしょう。
また、表面に生え出ているひとつひとつの結晶から、まるでシャワーのようにエネルギーを放出しているため、オーラレベルにエネルギーを充填するのに役立つと言われます。
こうした点から考えると、スピリットクォーツはエネルギーをチューニング(調律)する石、とも言えそうです。
(その他)
前述のように、エネルギー放射の高い水晶なので、他の石の浄化やエネルギーチャージにも適しています。とくにヒーリングに用いた石は、スピリットクォーツの側に置いておくと良いという意見があります。
(スピリットクォーツを浄化するには)
基本的に浄化の必要がないと言われますが、ご購入当初は浄化することをお奨めします。ドライハーブやお香によるスマッジング、月光浴、音叉などによる浄化が良いでしょう。長時間の日光浴は褪色の可能性があるため、朝陽にさっと当てる程度にしてください。
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