■解説
古代より世界各地で神性なる石とされてきたターコイズ。
エジプトではオシリスとイシス両神に捧げられ、ネイティブアメリカンは宇宙と一体になるために使い、チベットでは三大医療石のひとつとされ、ペルシャ人の間では、新月の下でターコイズに願いを託すと幸運を呼ぶとされました。
●ヒーリングの石
ターコイズの特徴は、なんといっても大空を象徴する澄んだ水色。ストレス解消によく、疲れた身体をスカイブルーで包み込み、病んだ心を大空に解放するといいます。石の放つ穏やかな波動が持ち主の肉体と精神のバランスを回復し、平安と安定感をもたらすとされます。
水色は、乾いた大地を潤す水をも象徴するので、イライラしている現代人の感情の炎を和らげ、勘の強い子供には健全さを取り戻し、心から不安を洗い流してくれます。
身体に痛みがある場合は、患部にターコイズを置いて眼を閉じ、痛みの素が石によって吸い出され、細胞のダメージが補修されていくようすをイメージすると、治癒が早まるとか。特に視力、喉や肺などの呼吸器系統、肝臓や胆嚢などによいとされます。
●出世の石
ターコイズを持つと人生を違った視点から眺められるようになり、自分の生まれてきた意味や役割についての洞察をもたらしてくれるとされます。その穏やかな波動のせいでしょう、持ち主は
自然と周囲の徳望を得、皆から引き立てられ、昇進を果たすという暗示もあります。
●災難を知らせ、身代わりとなる石
ターコイズはそのパワーを使い切ると変色したり、自ら割れたり色を変えて災難除けとなるとも伝えられます。
ローマ帝国の皇帝ルドルフ二世の侍医をしていた神学者、アンセルムス・デ・ブートは、著書『宝石の歴史』の中で、ターコイズに関する不思議なエピソードをいろいろと記載しています。彼はイタリア留学を終えて故郷のボヘミアに帰る途中、険しい道で馬が転倒し、大地に叩きつけられてしまいました。しかしかすり傷ひとつ負わず、代わりに父からもらったターコイズが四分の一ほど欠けていたのでした。その数日後、今度は重い棒を担ぐ仕事をしていたところ、脇腹に激痛が走り、骨が折れたような感覚があったのですが、実際には異常がなく、代わりにターコイズが割れていたということです。
●邪気払い
ターコイズには邪気祓いとしてのパワーもありますが、タイガー・アイのように相手に牙を剥いて戦うというよりは、邪気を逸らして持ち主を守るタイプです。変に戦ってしまうと火に油を注ぐような状況なら、ターコイズのような受容型タイプの守り石を持つ方がよいでしょう。
●名前の由来
ターコイズ(トルコ石)と言うわりには、トルコでは産出されません。ペルシャ(現在のイラン)産のものが、昔からトルコの隊商が貿易品としてヨーロッパに持ち込んでいたため、この名で呼ばれるようになったと言います。
●旅行、交通安全のお守り
隊商たちがお守りとして、ラクダや馬の首に付けていたことから、旅行の守り石としてもよく知られています。『アラビア鉱物白書』にも、「旅の守護石となる」と記載されています。現代では、旅行のお守りと共に、鉄の馬である自動車に付けて交通安全のお守りとする方もいます。
●贈り物に最適
古来よりターコイズは、人にもらった物が一番力を発揮するとされてきました。
前述のデ・ブートが所持していたターコイズも、もともと父から贈られたものでした。それは別の人が何十年も使っていて色あせた中古品で、デ・プートの父はタダ同然で手に入れたのです。そして、「ターコイズは人にもらった物が力を発揮するそうだ」と言い、息子に与えました。デ・ブートは半信半疑でそれを受け取り、細工を施し印章として所持していたところ、褪せていたはずの石はやがて色を取り戻し、美しいブルーに甦ったそうです。そして上記のように、彼の身代わりとなって割れたのでした。
●取り扱い上の注意
ターコイズはデリケートな石で、衝撃にもろいため、取り扱いには十分ご注意下さい。また、水、汗、化粧品、酸、熱、湿気などとの接触は避けてください。浄化するには、月光浴をお勧めします。
●その他
ハウライト・ターコイズとは、ハウライトという白い石に彩色したものです。
(浄化方法)
お香、月光浴、クリスタルによる浄化のいずれかをお奨め致します。多孔性の石なので水による洗浄や粗塩浄化はお奨め致しません。浄化に関してはこちらへ。